映画「ミスト」を見た。

原作はスティーブン・キング、監督は『グリーンマイル』や『ショーシャンクの空に』でキング原作の小説を映画化したダラボン。人情話になっていた二作と比べて、今回はストレートなホラーもの。原作の中篇はずっと昔アンソロジーに収録されているのを読んで、どうということのない話をこれだけ引っ張っていくキングの力量にしびれた覚えがある。ある田舎町が突然濃い霧が襲いかかってくる(という言い方も変なのだが)。その町のスーパーが舞台。霧に包まれて外の様子は全く分からないのだが、スーパーの窓ガラスに何かがぶつかり、それが異様な怪物であることが分かると、みなパニックになる。そのスーパーからどのように脱出するか、というのが映画の見所になっている。強行突破するべきだと言い張るグループ、いやこれは聖書の予言が実現しているのだと言い出す狂信者とその同調者、彼らの衝突も加わり、外からの襲撃もますますその凶暴さを増していく。一種の密室ホラーで、この霧が現れた原因なども一応の説明があるのだが、謎は謎のまま、緊迫感は最後まで持続する。
変な人情話を絡めていない分娯楽映画として合格。