映画「4ヶ月、3週と2日」を見た

1987年ルーマニアと、年代も場所も特定された映画である。
この頃のルーマニアはとあとで調べたところによれば、チャウシェスク(といえば89年の彼の失脚公開処刑の様子はテレビで何度も放送された)の独裁時代。
社会主義国家であったルーマニアの市民の生活は楽ではなかったということ。そんなことは映画では語られないのだが、ルーマニアの人にとっては共通の常識だろう。
さて、そんな時代、ある大学の寮の一室での様子からこの映画は始まる。
といっても大学の寮であることはおいおい分かってくることで、初めは誰どこで何の話をしているのかも良く分からない。観客をいきなり話の中に放り込む語り方である。女の子二人が部屋にいる。
その一人Aがスーツケースに荷物を詰めては出したり、何を持っていこうかしらと悩んでいる。
彼女のルームメイトBは金の心配など色々気遣いをしているのだが、一体どこへ何しに行こうとしているのか分からない。
カメラは長回しで、よく分からないなりに緊迫感が伝わってくる。